ひまわりのたね通信

中国雑感

 日本の25倍の面積を持ち、人口約13億人、GDP8.7%のこの国は、成長の一途を辿っています。
 今後日本は、肩を並べることもなく一瞬のうちに抜き去られ、その差は駆け足の子供を大人が全力疾走で抜き去る姿を想像すると分かり易いのかも知れません。

 鎮江KYBでの話では、工作機械用シリンダーの需要は、リーマンショックで減少したものの、昨年度は40億円の売り上げで、今年度の予想は倍増の80億円となり、工場の増築も視野に入れており、今後は日本での製造を縮小し、中国での製造に切り替える時が来るのではないかと危惧されます。
 いよいよもの作りは、中国にシフトされる傾向が顕著になる様相です。
made in japanからmade in chinaへあらゆる物がシフトすることになりつつあります。トヨタ・日産の中国製の車を輸入して乗る時代はそう遠くないようです。

  

 反面、世界の工場といわれる中国でも人で不足が深刻なようです。その原因は、ワーカー(低賃金工員)の不足です。地方での所得が上がり都市部で出稼ぎをしなくても良くなったことなどにより、工場などの進出・増築に対し対応できなくなっており、だからといって賃金の大幅値上げではコストが合わない。
 一方では大学出のホワイトカラーの失業率はアップし、国営企業や民間企業、中小企業の経営者などは年間所得1000万円以上は当たり前、ワーカーの給料は年間30万円程度と、この格差社会は半端なものではありません。

 

 インフラ整備も、低所得者居住地域を無理やり整理し、万博に合わせて表通りは綺麗に飾られたり、塗りかえられたり、ライトアップしたりと張り子のまちづくりをしている事に疑問を感じました。

 がしかし、今後も世界の流れは中国を中心軸として進んで行く事は確かな事です。帰国して日本の相変わらずの状況に、「これでは日本沈没だなぁ」と感じる状況に落胆しつつ、地方議員として、マクロ(世界規模)で物事を見、ミクロ(可児市)で物事を考える事の大切さを痛感しました。

 視察レポートは順次アップしていきます

         

  

  

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