ひまわりのたね通信

JIAMでの交流会の会話より

 この研修所で何度か一緒になった議員と再会し、議会の近況について話をしました。

再会した議員さん「来年統一地方選なんだけど、それに間に合わせようと今議会基本条例を作っているところなんです」

私「来年選挙で今制定中ですか・・・・・・」

「条文の中に、長の政策等の形成過程の説明を7項目ほど入れたんです」

「それはすでに行われていたことですか?」

「やってない・・・・、この前議会での市民説明会をやったんだ」

「議員全員参加しましたか?集まった市民の数は?」

「議員は1/3が欠席で、集まった市民の数は2日で20人・・・・・」

「市民の数はともかく、議会基本条例の制定を目指す議会で、市民説明会に1/3が欠席するようでは基本条例を制定する意味はないと思いますよ・・・
選挙目当てのパフォーマンスと取られるのがオチですよ!、私達も制定を目標としていますが、先例集と申し合わせ事項の見直しだけで半年ほどかかりましたけど・・・・・その辺りは済んでいますか?」

「ぜんぜんやっていない・・・・・」

「今の現状なら私だったら今期中の制定は諦めます。改選後の議会に任せるほうがいいですね。やっていない事を条文化することは、その条例がほとんんどの場合機能せずアクセサリー条例となり、作る事でのデメリットの方が大きくなりますよ」

「そうだよなぁ〜・・・・・」

とこんな感じの会話でした。条例の条文が他の議会を真似たものであったり、議会の理想像を条文化したものは上手くいきません。条例の真贋を問われるのはこの点にあります。流行りだから何でも作ればいいや!みんな作っているから作ろう!条例なんかすぐ出来るよ!では結局、市民を愚弄した結果となりかねませんので注意が必要です。

 議会基本条例は何のために、誰のために何故必要かを議論し理解されていないとこのような動きになりますね。

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