ひまわりのたね通信

福島県の風評被害

 福島第一原発事故による福島県の今後の見通しは、誰がどうたてるのでしょうか?
この事故に対する政府や東京電力の対応が、適切であったかどうかは今後明らかにされていくでしょうが、汚染された土壌や風評被害を治めるには相当の時間がかかりそうです。

 日本へ渡航してくる外国人も激減し、北海道から沖縄まで日本中が風評被害にあっている状態ですが、たとえば、これがお隣の韓国で起こった事故であった場合、はたしてその国に旅行へ出かける気持ちになるかといえば、なかなか難しいところです。

 福島周辺への観光旅行なども、あえて出かけようとは踏ん切りがつかないのではないでしょうか。
また、この地方では、中学の修学旅行は東京へ行く学校が多くありますが、それも行くことが出来ないのが現状です。
この現状は、政府や東電の対応のお粗末さが、それを拡大させていると思います。

 なぜ県単位での農作物の出荷停止が必要だったのか?
 風向きや地域性を考え避難指示を出さずに、なぜ同心円でその範囲を決め たのか?
 各地での放射能の測定を行い、その情報をしっかりと報告しないのか?
 情報公開の曖昧さが混乱に拍車をかけた状態です。

 政治は、国民の目線にたち国民の生命財産を守り、国を守ることが使命です。いまこそその基本にたち行動すべき時ですが・・・・・・民主党内の争いや自民党との政治駆け引きなど、この大事な時期に政治が機能できないのであれば、官僚に任せたほうがよほどましなのではないでしょうか。

 政治が後手を踏んだ上に、政治家の動きが全く見えてこない現状に対し、国民の不満は爆発寸前です。

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