ひまわりのたね通信

一般質問が終わり、議論は地域児童クラブへ

内閣不信任案が否決され一夜明けた昨日、前総理が現総理大臣のことを名指しで「ペテン師」と発言しました。言われた本人は「あなただけには言われたくない」と思ったかどうかは分かりませんが、国政では政府与党民主党のたった2人しかいない総理経験者が、お互いを罵倒しあう異常事態となっています・・・・・子どもに見せられないですね。見苦しい限りです。

 可児市議会では2日間で行われた一般質問が終了しました。今回の質問者は13人、1回で平均11人ほどですので多い方です。私としては、今期中の目標として掲げた一つが「全定例会で一般質問をする」でした、16定例会で34の大項目の質問をすることができたので最低限の目標は達成することができました。

 今定例会は静かな議会で終了すると思っていましたが、平成23年度一般会計補正予算の中に、「地域児童クラブ支援事業」が新規事業として盛り込まれ、その事業趣旨と実施内容に関し疑問点が浮き彫りになり、この事業をめぐって最終日の本会議採決まで調査や意見集約が行われます。
昨日私はこの事業に対して質疑を行いましたが、執行部からは明確な回答を得ることができませんでした。

 今回の事業は、児童福祉法で規定される学童保育(児童クラブ)とは大きく異なり、地域のこども見守り事業として行うもので、その運営主体は地域のボランティアで組織するというものです。今回モデル的に行おうとしている事業は、夏休み33日間で朝の8時から夕方6時まで、帷子地内の南帷子小学校内の空き教室(現行の児童クラブの隣の教室)で、1年生から6年生を対象に、月1万円の保護者負担で、終日ボランティア2人で見守るというもので、市の予算としては、設備費などで80万円、運営補助として120万円の計200万円を支出するものです。

 うまく運営できるのならこれほど素晴らしい事業はありませんが、こどもが対象であること、学童保育・こどもの居場所づくりのどちらでもなく事業の位置づけが曖昧である点、ボランティア主体の運営で責任の所在が不明な点、1年生から6年生までが一つの教室内で最大で10時間生活することになるが、いじめの問題や、安全面、健康面などボランティアで危機管理ができるのか等々、見守り事業とはいえども保護者から利用料を取る以上これらの点をなおざりにする事はできません。

 地域の事業運営受け入れも進んでいるようなので、その思いに水をかけることとならないように慎重に議論していきますが、大切な子どもを預かる事業なので、市長の言われる「チャレンジ精神で、やってみなければわからない」で見切り発車するわけにはいきませんね。

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