先日、岐阜市で自民党の定期大会が開かれ、櫻井よしこ氏の講演があったため久しぶりに県連行事に参加しました。
1500人程の参加者の前で、堂々かつ穏やかな口調で、舌鋒鋭く世相を斬る女性には珍しい保守論客の話は、1時間の設定ではもったいないと感じさせるほど、聴衆を引き込んでいました。
昭和21年戦後間もない歌会始の折、昭和天皇が詠まれた句
「ふりつもる み雪にたへていろかへぬ 松ぞををしき 人もかくあれ」
( 敗戦の悲しみ・苦しみを降り積もる雪に喩えられ、松の緑が雪に覆われても色を変えないで雄雄しくしているように、日本国民もどのような困難に遭遇しても、くじけることなく雄雄しく生きていくことを望む)を例にあげ、震災復興に向けての考えや、現政権の状況について辛口で論評し、会場の喝采を浴びていました。
管総理に対しては「私利私欲が先に立ち、国家・国民を守ろうという意識が薄い」「内閣不信任案の否決は、今選挙をすれば落選すると思った民主党議員が多くいた結果、議員の私益が優先し、国益を上回ってしまった結果だ」「現総理か前総理、どちらかが嘘をいっているこんな状態を子どもに見せられるか。外国からも相手にされないだろう。」など、現政権に対する厳しい批判が続きました。・・・・・・・が「決して自民党がいいということではない。少なくとも現政権よりは悪くはなりませんが・・・・」というお話でした。
なるほど!と感じた件は「国の原発事故対応が悪すぎる。放射性物質は雲のようなものだ。風によって運ばれ、山にぶつかったり、雨が降ったりして地上に舞い落ち汚染される。それは10Km先かもしれないし、100Km先かもしれない。その対策が取られていないし、同心円で避難計画をたてる政府には空いた口が塞がらない」
震災後の一ヶ月間で20もの会議を立ち上げてしまった管総理、それらの会議体が機能せず、意見集約はおろか何もしないままに時間が過ぎ、その結果政策が遅れてしまったことは否めません。
管政権は速やかに退陣し、大連立だろうがなんだろうが、機能する中央政府をつくり、国民から信頼される内閣を発足してもらいたいと思います。
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