ひまわりのたね通信

岐阜県内リニア中間駅は中津川西部地区

 岐阜県内ではリニアの中間駅として中津川市西部地区が候補にあがりました。東濃西部や加茂郡北部、下呂市などの南飛騨地区にとっては東京へのアクセスが格段に改善されますが、それ以外の地域ではどうなのでしょう?

 問題の一つが中間駅の建設費で、全額地元負担を求めるJR側の試算では350億円、アクセスに対する周辺インフラ整備でも多額の建設費がかかります。
 二つめの問題は、県内への効果が一部地域に限定的であること。県内で人口が集中する各務原市から西では、名古屋へのアクセスが充実しているため、中津川からリニアを利用する場合、時間・料金負担が増える可能性があります。
 三つ目の問題は、直線ルート(Cルート)でノンストップの場合、品川―名古屋間40分ですが、中間駅に停車する場合の所要時間が不明で、現行新幹線と比較してどれほどの効果があるかが不明である点、県内の多くの自治体は名古屋へアクセスが便利な状態で、わざわざ中津川まで、中間駅に停車するリニアを利用するのか疑問な点もいくつかあります。

 可児市では、名古屋・中津川ともにJRを利用する場合1時間10分ほど、車でも同様の時間がかかります。さて、皆さんはどこからリニアに乗車するのでしょう?また現行新幹線との料金と時間面のコストパフォーマンスは?財政事情が厳しいなか、多額の建設費用の負担はどのあたりまで投資する意義があるのか?など課題は山積しています。諸手をあげて喜べない現状があることも事実です。

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