ひまわりのたね通信

中川准教授の講演会

東京大学医学部付属病院放射線科准教授 中川恵一先生の講演会「がんと放射線」が自民党可児市支部、可児郡支部主催でアーラで開催されました。
 大変忙しくTVにも出演されている人気の講師だけに、日程が急遽決まった講演会で周知期間が少なく、予想より若干参加人数は少なかったですが、多くの医療関係者の方々が参加してくれました。
 中川先生の講演は「がん」と「放射線」について、パワーポイントでほんとに分かりやすく説明され、放射線技師として多少の知識がある私にとっても放射線の認識を改めて学習するいい機会となりました。昨日の講演内容はまとめたうえ改めて掲載します。

 中川先生の記事がありますので掲載します。


「ただちに健康への影響はない」と言われても、目に見えないだけに、健康被害が心配になる放射性物質。東大医学部付属病院で放射線治療を担当し、茨城県東海村のJCO臨界事故で被曝(ひばく)した作業員の治療にも携わった中川恵一准教授は、被曝による発がんリスクについて、「日本人は、2人に1人が、がんになる世界一のがん大国。喫煙や飲酒の方がよほど危険だ」と語り、過度の心配をする必要はないという。
 中川准教授によると、被曝が人体に与える影響は「100ミリシーベルトがひとつの目安」。100ミリシーベルトの放射線を浴びた場合、がんが原因で死亡するリスクは最大約0.5%上昇。野菜嫌いの人や受動喫煙と同程度だ。
 運動不足や塩分の取りすぎは200〜500ミリシーベルト、喫煙や毎日3合以上飲酒した場合は2000ミリシーベルト以上の被曝に相当。「タバコや飲酒による発がんリスクは、被曝と比べものにならないほど高い。この機会にがん対策全体を見直すべきだ」という。
 もともと自然界から年間数ミリシーベルトを被曝している人間の細胞には、放射線で傷つけられたDNAを回復させる機能が備わっている。

      

      

      

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