ひまわりのたね通信

予算審議過程での雑感

  昨年度から予算編成糧の公表など、可児市でも行政の「見える化」が進んでいることは認めますが、平成23年度予算においては、予算を審議し可決した後に一部の事業(ロタ島交流事業)が突然中止となったり、6月補正予算で新規事業(地域子ども見守り事業)が提案され、その事業の再補正が当たり前のように提出されたりし、議会も補正に対して感覚がマヒしてきているようです。

  補正予算とは・・・・・

  予算(当初予算)成立後に生じた、自然災害などの予見し難い事態に対応するために作成される予算。財政民主主義からいえば、超過支出禁止の原則に基づいて、予算計上額以上の支出はできない。しかし実際は、予見し難い事態への対応として、予備費の計上が認められている。更に予備費でも対応できないような事態が生じる場合には、追加予算を編成することが許されている。こうした予算の追加と、追加以外の予算の修正を含めて補正予算と呼んでいる。補正予算を乱用することは、財政民主主義からいえば望ましくない。しかし、現在の日本では、予見し難い事態というよりも、経済情勢の変化に対応するために、補正予算を編成することが常態化している。

  つまり、緊急性の少ない案件や、国や県からの補正に関する補助対象事業以外は本来補正を組むべきではありません。
  今回の24年度予算でも補正ありきの事業が見受けられ、当初予算の在り方自体を見直さなければならない事態になりかねません。議会内でも予算に対する考え方を徹底的に議論することが必要です。

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