ひまわりのたね通信

多賀城市の可燃性廃棄物からセシウム検出

  先週の19日の震災廃棄物広域処理の視察の折に持ち帰った混合可燃物から、240Bq/kgのセシウムが検出されました。

  これは多賀城市から持ち帰った可燃性混合廃棄物の3検体から、それぞれ222、240、201Bq/kgのセシウム137とセシウム134が検出され、平均で221Bq/kgとなり、いずれも国が定めた基準以下でしたが、広域処理を進めるには県内外に大きな不安を与える結果となりました。

  基準値以内だから(ギリギリの値)この混合可燃物を広域処理したとして、結果、8000Bq/kg以上の放射能が焼却灰から検出された場合、それは指定廃棄物となり国が責任をもって処理することとなりますが、そこで心配されるのはその対処方法です。当然その焼却施設は稼働停止となり、一部は出入りなどを禁止され、移動に対する制限も出で来るのではないでしょうか。

  仮に、白川町が木質バイオマス発電所を持つ東濃ひのき製品流通協同組合でこれを受け入れたとして(受け入れは木くずに限られます)、焼却の結果、焼却灰が8000Bq/kgを1Bq/kgでも超えた場合、特産のお茶、鮎、木材などを含め、地域や周辺自治体に与える影響は計り知れないものがあります。ここは関係者の慎重な判断をお願いしたいと思います。

  来週の5月1日午前11時から市役所5階にて議員(行政側の参加も可)を対象にした今回の視察と放射能についての報告会を開くこととなりました。希望があればどこででも行いたいと思います。

以下新聞記事

震災がれきの広域処理をめぐり県は25日、視察で持ち帰った宮城県多賀城市の混合可燃物を検査した結果、平均で1キログラム当たり221ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。視察に参加した14市町3組合に同日測定結果を提供した。
  県内で受け入れ検討中の自治体に多い型式(ストーカ式など)の炉で環境省が安全に焼却できる目安としているのは同240ベクレル以下。今回採取した3検体はそれぞれ同201、222、240ベクレルで、目安を満たしてはいるが、1検体は上限値を示した。

  下の写真は、セシウムが検出された多賀城市の圧縮混合可燃物です。土砂が混じっている現状がよくわかると思いますが、この状態のものを広域処理してくれる自治体はそうないのではないかと思います。

     

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