可児市の来年度新規事業のひとつに「新たなエネルギー社会づくり事業」があります。地域の特性に応じた再生可能エネルギー源を生かした発電事業など、民間活力を生かしたエネルギー施策を展開し、市の財政力を強化するような成長戦略を実現し、新しいエネルギー社会づくりを目指すことを目的とした事業です。
昨年、可児市が募集した「可児市・新たなエネルギー社会づくり」事業は、10月10日から11月16日まで受け付け2件の提案があり
提案事業1 「小中学校の『屋根貸し』による太陽光発電事業」
提案事業2 「廃棄物系バイオマス利用によるバイオガス発電事業」
その2件とも事業認可されています。
来年度はそれを引き継ぐとともに、さらに踏み込んだ形で戦略的に事業を検討し進めようとするもので、産学官の連携や民間活力を利用した新しい産業の創出も視野に入れたものとなります。
エネルギー政策は国・県が主導するものではあるけれど、地域として独立したエネルギー確保や産業の創出は意義があることは確かです。なかなか難しい問題ですが、民間の知恵を大いに活用して柔軟な対応をすべきです。
個人的にエネルギー問題を考えた場合、原子力は何年か後にはフェードアウトすべきだと思います。電気などの料金が上がることは間違いない事実ですが、それに頼らない新しい産業構造を作っていくべきです。放射線技師としての立場から言うと、原子力は、核兵器以外の医療などの平和利用以外は廃棄すべきです。人類がコントロールできない核分裂・核融合を用いたエネルギーの創出は中止すべきであると同時に、処理できない大量の核廃棄物(使用済み燃料棒など)が存在する限り、これ以上、危険なゴミを出し続けることは終わりにすべきです。
以下 昨年可児市が募集した「可児市・新たなエネルギー社会づくり」の趣旨です
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電力は、都市の成長と市民生活の安定のために切り離すことができないインフラです。
しかし今まで、地方におけるエネルギーの確保といった政策については、国策に任せきり、本市では検討されてきませんでした。
この9 月に示された「革新的エネルギー・環境戦略」では、再生可能エネルギーの大量導入に関する取り組みなどによって、広範な地域に新たな産業を生み、地域活性化につながる「グリーンエネルギー革命」を進めるとしています。
これからの地方自治体は、民間活力を活かしたエネルギー施策を展開することにより、市の財政力を強化するような成長戦略を実現し、地域ごとに分散した「新たなエネルギー社会づくり」に取り組んでいくことが必要であると考えております。
本市においても、有する資源の特性を活かし、市民にメリットのある形でエネルギー施策を展開していくことが重要です。
この具現化のため本市は、エネルギーの地域分散化を柱としたエネルギー戦略を展開
し、地域の特性に応じた再生可能なエネルギー源を活かした発電事業など、エネルギー(熱電等)を創造する具体的な民間事業を官民協働で推進していきます。
このたび、再生可能エネルギーによる発電事業などのノウハウをお持ちの事業者様から、本市において実現可能な事業計画の企画提案を募集し、成長と安定を支える「新たなエネルギー社会づくり」の創造に向け、本市の新たな産業として位置付けたいと考えていますので、積極的な提案をお願いいたします。
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