明日で東日本大震災から丸2年が経過しますが、報道にあるように復興は思い通りに進んでいないようです。
特に原発事故による放射能汚染にさらされた福島県では、今でも57,000人が県外へ避難している状況で、更に危険区域の除染は一向に進まず、福島第一原発も不安定な状態のままです。
発災当時の原発事故に対する政府の対応は、何度見ても不可思議で枝野官房長官の公式発表は当時ジャックバウワーとして、一定の評価をされていたことが信じられません。
一昨年の4月12日付けのこのブログでこんな事を書いています。
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春休みで3月が休みだったので、久しぶりの名城大学での昇ゼミでした。新年度となりゼミの学生さんも入れ替わり、新たなゼミメンバーでのスタートです。
今日の課題はまず東日本大震災からです。被災地の現状や国、地方自治体の体制などについて意見交換しました。
・市町村と県はしっかりとやっているが、国は迷走している。
・地方自治体間の連携がもっと必要。
・本来は政治が決定し行政を動かすべきだが、政府はそれが出来ていない。菅総理にその判断能力が欠けている。
・復興ビジョンを早急に示し、被災者が希望をもつような施策を早急に実行すべき。
・国と地方自治体の役割を明確にし、情報の管理をしっかりと一元化すべき。
・原発問題では、どこで判断しているかわからない、それぞれが言う事がバラバラで何を信用していいのか不明、国民は混乱している。
・使途限定の国債を発行すべき(復興債)
・被災地は中核市規模の合併が必要では。
・市町村単位で復興を考え、生活再建を行う。
・高齢者社会の復興は、阪神地域のようにはいかない。
・・・・・・等々いろんな意見が出されました。
どちらにしても、今、政治の役割が問われています。
あくまで個人的に感じたことですが、今日の菅総理の記者会見では、全く気持ちが伝わって来ませんでした。併せて、政治家としての覚悟も決断も見えません。
これでは国民が落胆してしまう事はいたしかたなしです。安心するどころか不安や不信を膨らませることになりました。やはり菅総理では荷が重いのではないかと思わざるえません。
地震や津波は天災ですが、原発問題は人災に近いものがあるのではないでしょうか。国際的にも非難が集中しているのが現状です。
また週刊現代のパロディーを思い出しました・・・・
「大丈夫?」っていうと
「大丈夫」っていう
「漏れてない?」っていうと
「漏れてない」っていう
「安全?」っていうと
「安全」って答える
そうして、あとで怖くなって
「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと
「ちょっと漏れてる」っていう
こだまでしょうか?
いいえ、枝野です
そしてもう一つ
「こころ」は見えないけれど
震災利用の「下心」は透けて見える
「思い」は見えないけれど
「思い上がり」は誰にもわかる
・・・・・スッカラ菅のことをちゃかしているのは、言うまでもない
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このブログの内容から解るように、2年前とあまり変わらない被災地の状況があります。安倍政権は政治が復興を遅らせている責任を自覚し、政治主導で被災自治体の自由度を確保し、財源・権限を与えるべきです。
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