昨年の中津川市での説明会に続き、リニア中央新幹線計画の説明会が多治見市で行われました。リニアの概要、環境影響評価の調査進捗状況では美濃帯・ウラン鉱床・重要湿地、中央新幹線計画では中間駅のイメージ・工事開始までの流れ、山梨リニア実験線の延伸と設備更新の進捗状況などが説明され、その後質疑応答となりました。
環境アセスでは大気質を県内24ヵ所、騒音・振動を県内29ヵ所、水環境を県内24ヵ所、地下水県内20ヵ所の調査が既に終了し、今後夏ごろまでに動植物(哺乳類、鳥類、昆虫、植物)の調査を済ませたうえで、秋の10月ごろにアセスメントの結果案(準備書)を公表するとのことで、この時点で正式なルートもほぼ決定するようです。
質疑では地下水・湧水への影響やウラン鉱床に関する疑問、磁界の人体への影響に対する不安など、予定時間を大幅に超えるものとなりましたが、JR側の答弁は昨年同様終始一貫しており、具体的なことは環境影響評価を終えた秋から説明するとのことです。事業者側からすると国際基準や法律に則って行っているので・・・・それ以上の説明は必要ないと考えているようですが、この国家プロジェクトを推進するうえでも、もう少し丁寧な説明や回答があった方が理解を得やすいのではないかとの印象を受けました。
質疑の中には強く自己主張をされる方や、前回も在りましたが、この事業を何故か原発に結びつけようとする方が見えました。貴重な時間を大切にしてもらいたいですね。
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