本日、市役所5階第一委員会室で可児市議会議会運営委員会主催講演会を開催しました。委員会では例年、先進地へ行政視察に出かけますが、今回は議会基本条例の制定途中であったことや、視察目的(項目)が明確にならなかったため、議員全員の資質向上を目指す研修会を企画することとなり今日に至りました。
講演は名古屋大学副総長の市橋克哉教授による「議会基本条例に伴う政治倫理について」と題して1時間半の講演と30分の質疑の計2時間でしたが、時間いっぱいまで使って有意義な時間を過ごすことが出来ました。
講演内容は「信頼に値する地方自治体の再建」「地方議会と国会との違い」「高山市議会基本条例と可児市議会基本条例との比較」「議員の政治倫理」等について実例をあげて解り易く説明していただきました。先生は、「議員は、公正、誠実、清廉を基本とした厳しい倫理意識をもつプロフェッショナルにならなければならない」と述べられましたが、その意識の差が、何とも図るのが困難で倫理規定が定まらない原因となっています。もともと厳しい倫理観を持ち合わせ、その基準が同じであるならこんな規定は必要ないのですが、議会基本条例特別委員会の全員は必要と判断して現在に至っています。
倫理に関しては今後どのように進むかはともかく、先進地視察を取りやめ、このような機会を設けたことは、予算削減という面からみても新たな試みであることは間違いありません。
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