富士山とその周辺の名所などが世界遺産に認定されることは確実視されていましたが、三保の松原については、45Kmも離れたその位置が問題となり認定は厳しいのではないかとの前評判でした。しかし、ふたを開けると大逆転で世界遺産の一部として認定される結果となりました。私も無理ではないかと予想していた一人なので驚きましたが、何事も最後まで諦めちゃいけないことを再認識しました。
参議院選挙公示日まで2週間を切りましたが、ムードはなかなか盛り上がってきませんね。安部政権の最大目標となる「デフレ脱却、景気回復」が金融緩和を中心としたアベノミクスにより効果をあげています。今年の流行語大賞になりそうな勢いのアベノミクスの前には、どの政党も太刀打ちできない様相です。
野党が慰安婦問題で口を滑べらせたり、アベノミクスに対抗する政策を打ち出せない以上結果は見えている今回の選挙です。盛り上がらないのは当たり前か・・・・
ただ気になるのは一点、それは原発問題です。福島の事故処理もままならない状況で、政府はブラジル、トルコ、インドなど新興国に原発を輸出しようとしています。国内の事故処理や既存の原発問題を最優先に解決したうえで、事故を起こさない証明書でも付けれる状態になってから輸出するべきです。もっとも、そんな証明書が発行出来るとは思いませんが。
仕事上、放射線や同位元素を直接扱い人体に照射したり、人体内へ注入してきた立場で核に対する多少の知識がある私は、日本は既存の原発は全て廃棄し、何らかの研究機関は維持しながら「完全に安全」な核利用の研究を進めると同時に、核に頼らない社会づくりを目指すべきであろうと思います。それが原発事故を起こした国の使命ではないでしょうか。
前政権は事故の詳細をひた隠しにしたうえで国民を欺きました。政権が替わっても、その被害や影響について解り易い国民への説明はなされていません。国は福島の事故について国民への説明責任を果たしていない状況で、原発の再起動や輸出をしようとしています。これには納得がいきません。保守的な考えで脱原発を明確に打ち出している政党がない以上、人物重視で選挙に協力しますが、すべてが自分の考えに合致する政党はそうそう存在するわけもなく、保守のなかに身を置き「脱原発」を声高に挙げながら活動していくことが自身の選択です。
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