給食のパンに大量のクロバネキノコバエが混入した事件を受け、その製造工場であるトーノー・ブレッドの工場視察を委員会として行いました。
学校給食会と全パン連フードセーフティー監査も終了し、可児市以外の白川町や八百津町等の学校給食用のパンを、既に製造納品が始まっている現状でしたが、工場を見学してこのままでは可児市に対する加工委託に関してはNOと言わざる得ない現状を見てきました。
岐阜県学校給食会では可児市長宛てに再開をお願いする文章が届いており、その中の資料として、「加工委託に関する、調査、指導、検査の実施について」「パン加工委託工場調査票」が添付されていましたが、今日の視察で既にその一部が守られていない現状がありました。
? 手袋をしないで作業をしている職員が少なくとも3人いた。(焼きあがったパンを素手で触れている)
? 製造工場内に洗濯機が置いてある。
? 清掃ができていない。
? 服装が乱れた職員がいる。
? 清潔とは言えないラック(パンを置くラック)を使用している。(錆だらけ、ステンレスを使用するのが通常)
? 壁面などにほこりが目立つ(出荷場)
? 異物となる可能性がある、セロハンテープで張り付けたメモ用紙が作業台に無造作に置かれている。
? 清潔に保たれるべき工場内にタイムカードが設置してある。
等々
後の委員会で「これでは議会としては再開を許可できない、学校給食会の再度の参考人招致も視野に入れて対応をすべき、子どもたちは出された給食のパンを選ぶことが出来ない以上、安全面が担保されない限り再開は難しいのではないか、市長にも伝える必要がある、トーノーブレッドのためにもしっかりとした対応をすべきだ、この状態で再開を要請してくる学校給食会への信頼は更に悪化した」旨の発言をしました。この件に関しては委員会でより慎重な対応を取ることになります。
解り易く本音で表現すると、この工場がネジ等を製造する工場であるならば問題ないが、そのまま口にする食品を製造する工場としては大いに改善の余地があると思います。
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