ひまわりのたね通信

リニア公聴会開催

 10日午後6時半から中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書に係る公聴会が可児市総合会館で開催されました。岐阜県では可児市、多治見市、中津川市の3会場で公聴会を行い、その意見を取りまとめた上、3月に知事意見を国に対して提出し、国土交通省・環境省の大臣意見を参考として評価書の補正を行うものです。

 可児会場では恵那市、土岐市、御嵩町、可児市、中濃振興局等から職員を含め総勢70人ほどが参加していました。残念ながら可児市議会からの参加は3人と極めて少ない参加となった事が非常に残念です。

 意見公述では可児市在住の6人と土岐市から1人が意見を述べられました。
一つ目は、大森に設置予定の非常口について「リニアに反対しているわけではないが、長期間工事の不安、ため池機能が損なわれる可能性、1haを確保するのは困難などにより非常口に反対」

二つ目は、「ゴルフ場による環境破壊や自動車道残土による黄鉄鉱被害に耐え、自然を守るため不便さに耐えてこの地で生活してきた。小人数だからと切り捨てず、どのように生活してきたか意見に耳を傾けるべきだ。地元の意見にJRは真摯に向き合うべきだ」

三つ目は、「400年前桃山の名陶を作っていた事実が80年前に明らかになった。志野などの陶器を再現した場所である。祖祖父の荒川豊蔵が私財を投じて守ってきた地であり、なんとしても現状のまま後世に残すべきだ。今回の準備書は陶芸活動、里山生活の文化を失うことになる信じがたい暴挙だ。また、古窯跡は失われた文化を再発見する大きな可能性を秘めている。ほかに方法がないのならともかく、この地で1.2KMを地上走行する理由が理解できない。壊れたものは元には戻れない」

等々が主な意見でした。その他野鳥や昆虫、草木環境を懸念するものや、ウラン鉱への不安などが意見として出されていました。

 荒川先生の曾孫にあたる豊場さんの意見が、私の心に深く響きました。今後は、岐阜県がこれらの意見をどのように捉え、知事意見に反映させるか注視していきます。

       

       

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