21日・22日、教育福祉委員会で行政視察に出掛けました。今回は駅前拠点施設の方向性を探る目的があるため、その課題を考える参考するため視察です。この視察報告は次回議会全員協議会の折に執行部と議員を対象として報告する予定です。
以下、自身でまとめた報告を掲載します。
?箕面市
箕面市では新放課後モデル事業について視察を行った。これまでの放課後は、教育委員会(文部科学省)が所管する「放課後子ども教室」と福祉部(厚生労働省)が所管する「放課後児童クラブ」の二本立で行ってきており、遊び場解放と学童保育を別の観点から運営してきた。利用者、学校、市教委では「学力・体力の向上、異年齢との交流、福祉と教育の補完・連携の充実」「安心・安全な居場所が欲しい、宿題をみてほしい」などの思いがあり、総合的な放課後対策の検討を進めてきた。その結果、新放課後モデル事業において「地域でもっとも安心・安全な学校で、子どもたちに、学び、体験、交流、遊び、生活の場を提供し、子どもたちが自由に選んで過ごすことが出来る、充実した放課後及び長期休業中の居場所づくり」に取り組んでいる。
この事業では、現場である学校の教職員がこれらを担うことは難しいことから、学校・保護者・地域の思いを一本化し民間事業者へ業務委託することとし、月〜金は放課後〜17:00、土8:00~17:00(最大19:00迄)、学童保育室、遊び場解放、長期休業中の居場所づくり、スタディールーム、活動プログラムの作成など、利用者が参加する運営会議を実施し、学校や地域の事情に応じた取組みを検討するとともに、学校や地域が積極的に参加する仕組みを作った。
主に学校の空き教室を利用したこの事業は、子どもたちの事情や目的に応じて自由に利用することができるため、子どもサイドに立った子どもたちのための事業運営となっている。
現場は統括責任者(コーディネーター)1名、指導員は児童20人に1人(支援が必要な児童には状況に応じて配慮)、現在2か所の運営に総括責任者2名、副責任者2名、指導員37名で運営され、多彩な活動プログラムと遊び場解放、スタディールームと学童保育が小学校内で同時に進行し、プログラムを作成するコーディネーターと指導員の連携が密であり、かつ、学校や地域との連携も良好である。
箕面市は2012年住みよさランキング全国33位、大阪府1位となっており「子育てしやすさ日本一」を目指している。主な施策は「中学生までの医療費助成」「市内60箇所の授乳、おむつ変えができる赤ちゃん駅の設置」「生後4か月までの赤ちゃん家庭への全戸訪問」「WEBでの子育て支援・おひさまメール」「14回にわたる妊婦健診助成制度」「子ども総合窓口でのワンストップサービス」「子育て支援センターの充実」「広域子ども急病センター」「子育て応援幼稚園を指定し、保育料を公立園と同等に」等々、充実した子育て支援を行っている。
可児市においても、こども課を中心にキッズクラブを運営し、また、児童センター、保健センターなどで「ファミリーサポート」「スマイルママ」「子育て短期支援」「子育てサロン」「乳幼児学級」「もぐもぐ教室」等々子育てに関する様々な事業を展開しているが、利用者がより利用しやすい環境を整備することや、窓口の一本化(ワンストップ)、まちぐるみで子育てを支援する「箕面まごころ応援カード」の導入など検討進める必要がある。今後は、生まれる前から高校卒業までの子育て期間に対する支援体制を強化する必要があると感じた。
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