大揺れに揺れている沖縄基地問題、事の発端は鳩山元総理の発言「最低でも県外」。この発言により情勢は大きく変わります。1996年に辺野古が移設先として浮上して以来、市長選挙では3回連続で容認派が当選してきましたが、初めて移設反対派の候補が当選しました。2009年の政権交代で、2010年1月に名護市長に稲嶺氏が当選し状況は一変しました。現総理大臣の発言だけに、当時は私も県外移設が出来るものと信じていましたが、一変鳩山総理は辺野古移設を容認し現在に至っています。
外交(日米同盟、尖閣問題、北方領土、竹島問題等)安保(北朝鮮・中国問題、沖縄基地問題、集団的自衛権等)は国の専権事項です。かといって地方自治体の意思、権利や住民の意思に背を向けることはできません。やはり配慮が必要だと思います。一地方議員の私から見ると、到底発言などできる立場ではありませんが、先月プライベート旅行で、一度この目で確かめたかった辺野古の様子を見ることが出来ました。
辺野古対岸のホテルに宿泊し、目の前に広がる大浦湾の絶景を前にすると、この自然の美しさを後世まで残したいと思う地元の方々は少なくないのではないか。ここに海上滑走路ができることは想像できませんでした。
私の脳裏をかすめた言葉が「なぜ辺野古の海上なのだ?」でした。旅行初日にレンタカーで美ら海水族館へ向かう途中本部町あたり、美しい沖縄の海とはかけ離れた光景がありました。砕石発掘現場です。小高い山を広範囲に削り何十台ものダンプカーが砕石を運んでいる光景は、とても沖縄には似つかわしいものでした。翌日その時の光景を思い出しながら、あそこに普天間の機能を移設すれば辺野古の環境も守ることができるのではないかと、旅行客感覚で単純に考えました。そんな簡単なことではないことは分かっていますが、それほど大浦湾にはひきつけるものがありました。
国の防衛、安全保障と地方の意思は比べることはできないけれど、他に妥協点が見いだせないか今一度知恵を絞る時です。是非、再訪問したい場所です。
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