ひまわりのたね通信

名古屋市議会報酬増案可決の愚行

 名古屋市議会報酬増案可決は何故「愚行」なのか。それは、1時間にも満たない議論で採決をしたことです。現行の報酬800万円が高いか安いかは別の問題で、議会は本来市民に対しその根拠を示すことが必要です。もともと現行の800万円も議会が決めたことであり、それを覆すのであれば市民に対する説明責任を果たすことは当たり前のこと。ましてや議会基本条例という議会の憲法を制定している議会であり、議会改革に対する評価も高かった名古屋市議会(市会)。やはり張りぼての議会であったのかと、情けない気持ちでいっぱいです。議論をせずお手盛りの条例案可決に対し、地方議会への批判は大きくなることは必至。とても迷惑なです。
 可児市議会では、議員の定数・報酬について4年間かけて調整をし、昨季、私が議長就任時に議論を進め、議会活性化特別委員会でその方向性を報告書にまとめました。そして現在、議員の定数・報酬検討特別委員会を設置し、今期中にその結論を出すよう調査を進めています。その結論は第三者による組織を作り、結論付けを行うこととなり、その結果をもって市民への説明責任を果たし、協議を進めていきます。我々が考えている議員の定数・報酬に関する議会手続きからすると、あまりにも稚拙な議会手続きに呆れるばかりです。800万円が高いか安いか、なぜ650万円も報酬を上げなくてはいけないのか、会派はどうあれ名古屋市議会議員のこれまでの不祥事を鑑みると、これほどの額の増額は、市民の理解を得ることは到底困難なことではないでしょうか。また暫く、地方議会に対する非難の声が大きくなりそうです。

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