昨日、所用で名古屋へ行ったおり民進党の街頭演説を聞くことが出来ました。その内容は「消費税増税見送りは約束違反だ。国会で説明していない」「アベノミクスは大失敗した」「日本を戦争する国にしないために安保法案反対」等々、政権批判をするだけで、じゃあ民進党ならこうするという政策が何もありません。ただ、政権批判しているだけでは永遠に政権を取ることが出来ない共産党と同じで、無意味無機質なものに聞こえてきました。国民に対し分かりやすく対案を示してこそ政権交代可能な2大政党制となるわけですが、現状では難しいようです。
アベノミクス「3本の矢」は「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「投資を喚起する成長戦略」の3つでした。このうち日銀の協力を得た金融緩和は円安・株高でアベノミクスの基盤を築いたものの。成長戦略に欠かせない規制緩和は進まず、財政の健全化に必要な社会保障費などの削減も、ほとんど手が付けられていません。利害調整が難しい施策は後回しとなり、金融緩和だけが先行しています。今回示された新たな3本の矢は(1)希望を生み出す強い経済(2)夢を紡ぐ子育て支援(3)安心につながる社会保障の3項目で、具体的にはGDP600兆円、出生率1,8、介護離職ゼロを目指すとなっていますが、旧3本の矢が失敗したうえで、新3本の矢の具体的なロードマップがない状況では「詭弁」と取られても仕方がないと思います。今回の参議院選挙に対し「何を基準に選ぶか?」可児高校模擬選挙でみんなで話し合った「選ぶ力を付けよう」。これではいくら力を付けても仕方がないですよね。与野党共に国民に分かりやすい政策を明示すべきです。
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