またまた地方議会で政務活動費の不正が発覚しました。
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富山市議会の自民会派を巡る政務活動費の不正受給問題で、岡本保市議(65)=自民=が10日、市政報告会で配った茶菓子代を偽造した領収書で10万〜15万円程度水増しし、政務活動費を不正に受け取ったことを、毎日新聞の取材に対し認めた。会派にも報告した。7月時点で28人いた自民会派の市議のうち、不正受給疑惑が持たれているのはこれで9人目。同会派を巡る不正はとどまるところを知らない。
岡本市議によると、2013年5月、富山市内で開いた市政報告会1回で、実際には100〜200人程度の出席者だったのに、400人分の茶菓子代20万円を請求。茶菓子代は1人500円で計算しており、水増し額は10万〜15万円程度という。
岡本市議は「悪意はなく、(この市政報告会以外の)他の茶菓子代などの請求していない経費を回しただけだと思う」と説明している。詳細を調べ、11日に記者会見を開いて説明するという。
富山市議会自民会派では、市議の政活費不正受給で、前会派会長の中川勇氏(69)と村山栄一氏(66)が8〜9月に議員辞職した。
会派の高田重信幹事長(62)は「会派の議員は、不正や修正箇所があるのなら正直に報告してほしい」と話した。
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富山市議会では年間180万円の政務活動費が支給できることになっています。その使途も含めて制度の見直しが必要です。税金を使って個人の市政報告会の茶菓代を支出するなどおかしな話です。富山市議会では市民が猛反対する中、議員報酬を60万から70万に上げたばかりでこの不正。議長経験者も含まれるというから呆れてしまいます。東京都や大阪府では年額700万円を超える政務活動費が支給出来ることになっています。500万円を超える地方議会も少なくありません。総じて支給額が高い議会ほどその使途基準が甘く、情報公開も出来ていないのが現状です。可児市議会では月2万円、月一回東京を往復しても赤字です。しかし、その使途基準は厳しく規定されていますし、領収書はインターネットで全て公開しています。高額な活動費をごまかすために情報公開をしていないとしか思えません。また相手先が個人の場合領収書の宛名は非公開という不思議なルールを作ってインチキしやすいようにしています。議会事務局のみなさん。見て見ぬふりは同罪です。告発しましょう。
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