美濃加茂市議会初日、市長への問責決議案が賛成9、反対5、棄権2という投票結果で可決されました。問責決議は法的拘束力がないものの議会の意志を示したことになります。
9月に市議会議員選挙を控え、議員それぞれが改選を意識して本来の議会機能が損なわれかけている現状で、片桐議会運営委員会委員長が提案説明を行いました。残念ながら議会改革が進まない美濃加茂市議会では、傍聴しなければ本会議の様子を伺いうことが出来ない現状で、これを機に議会の見える化が進むことを期待したいところです。
ある方から、「この件(問責)について議長としてどう思いますか」と聞かれたので「市長(市政)を監視・評価する議事機関として行動をしたと理解しています。市長が誰であれ、何万人の署名があるにしても、可児市議会なら起訴された時点で、不信任決議案が提出されていたと思います。3/4で可決されたかどうかは分かりませんが、議会内での議論を市民に見える形で行ったはずです。市長が潔白であることと、長としての責任の重さ、行政運営への支障は別物です。まして、定住自律圏構想や組合議会を抱える中心市として、無関係な他の市町村に迷惑をかけることは大きな問題です」と答えました。
市長を信じることと、市政運営への影響は分けて冷静に考える必要があると思います。賛成・反対を明確に討論した議員はともかく、棄権した2人の議員に美濃加茂市議会議員としての自覚、資格が足りているのかどうかは美濃加茂市民の皆さで考えていただければと思います。
また、新聞の報道で美濃加茂市議会議員の言葉が掲載されていました。「われわれは市長の保釈を待ってもいい」「市民の多くが無罪を信じている」「潔白は感情論。特定企業と個別に庁外で会い、あっせん収賄を疑われたことが問題」「市長の潔白を信じている」との他に「決議案を出したのは、九月改選の市議選に向けたPRではないか」「決議案に反対した人こそ市議選へのPR。賛成議員は、市長支持の市民からの反発を受け止めてでも、議員の役割を果たしたと思う」等の呆れた論戦もあったようです。
近隣市として、また広域行政、可茂消防、可茂衛生、可茂市場の組合を構成する一員として、この問題の早期解決を強く望みます。
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