教育福祉委員会終了の午後から、可児市土田にある「バラ教室KANI」を視察しました。不就学児ゼロを目指し、外国人児童生徒の学習を保証する事業として、平成17年度にスタートしました。平成24年に地元企業、民間からの寄付と公的資金を使い新しい教室が建設され現在に至っています。指導内容は「学校の学習・生活上の基本的な約束やルール」「初期的な日本語」「算数・数学」です。外国人児童・生徒の数は平成4年で42人であったものが平成27年12月現在で471人とその数は10倍となっており、今年7月からは25人定員は常に一杯で待機がでる状況です。所長をはじめ4人の指導員で運営されていますが、訪問した昨日は理解度に合わせて授業が進むため事務所にはだれもおらず、先生方はそれぞれの教室で授業進める様子は、絶対的なマンパワー不足を感じました。子供たちは、決まった時期にまとまって入校してくるわけではなく、それぞれの事情によって随時入校してくるため、指導する方も大変で、入校して数か月の子どもと2日目の子どもが同じ教室学ぶという難しい環境です。早い子どもで2か月から3か月、半年たってもバラ教室に在籍している子どももいるとのこと、発達障害を疑われる子供もあり、その判断が難しい。など多くの課題を持っての教室運営をされています。
今後も増加傾向にある外国人児童・生徒、フィリピン籍が最も多く、次いでブラジル籍、居住区は今渡北小校下と土田小校下に集中しています。児童・生徒の数の把握はとても難しいことですが、すでに行われていますが、フレビアとの連携強化、NPOとの連携を進めるとともに、公的なテコ入れをしていかないと、小学校・中学校へ少なからず影響があるものと推察されます。委員会でも注視していきたいと思います。有意義な委員会でした。
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