地方議会における政策サイクルと評価モデル研究会レポート
可児市議会では議会基本条例に則り、改選前の議会から申し送られた任期4年間の提言を基に、議長がマニフェストを作成し、それを引き継ぐことにより議会課題を解決している。また、各常任委員会は委員会ごとに継続課題を示し委員会引き継ぎ事項を明確にすることにより、単年度の引継ぎを行い次期議会への提言を取りまとめている。予算決算委員会では予算決算審査サイクルを用い、決算審査に重点を置き4週間にかけて慎重に審議し、十分な自由討議を経たうえで全会一致した事柄について提言を取りまとめ市長へ通知している(本会議場)。
今回、第一回目の研究会で感じたことは、私たちが持っている政策サイクルは、議会報告会や地域課題懇談会、各常任委員会と各種団体との懇談会、常任委員会の市内視察などで市民の意見を集約し政策に取り入れてはいるが、総合政策や人口ビジョンに基づく総合戦略、教育基本計画や都市マスタープラン等の各種計画との整合性や検証が出来ていないことが分かった。このことから、次期(8月10日任期)議会への提言では、各常任員会で所管事務調査において、予算・決算重点事業シートの検証と各種計画の進捗状況および整合性について検討を進めるよう申し送った。また、その進行管理を議会運営委員会で行うよう検討をしている。
7月の研究会は会津若松市で開催されます。政策サイクルを議会に用いた先駆者の議会での開催に今からワクワクしています。
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