広見地内JR鉄橋下の堤防が決壊し応急処置は施されていますが、台風シーズンを間もなく迎えるにあたり地元地域では心配する声が高まっています。
可児市の管理ではありませんので、今日、可茂土木事務所にその辺を確認したところ、9月13日頃に行われる国の災害査定まで本工事にかかれない旨の説明と、堤防決壊で埋め尽くされた土砂の撤去に関しても、災害ですから・・・と前置きし、検討します。との返答・・・・・
もともと決壊場所は、改修したとされていますが、地元の方々や私から見ても、周囲の堤防とは大きな差があり、JRの関係かも知れませんがとても改修したとは言えない状況でした。その辺りは、県も不明瞭な返答でした。
人災と言えるかどうかは分かりませんが、堤防決壊に関して県に何らかの過失があるのではないかと疑いたくなります。
今年の3月議会においても、堤防に関する質問に建設部長が答弁をしていますので、抜粋して掲載します。
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平成22年3月議会 一般質問の抜粋
川上(抜粋)
次に五つ目の質問として、この整備事業により今広地区の土地のかさ上げが行われましたが、その結果、可児川堤防の高さが変わり、可児川左岸側、川東地区の住民、村木自治会の皆さんから、安全面や災害面で不安や異議が私のところへ多数届けられております。
そこで、この事業により、可児川の右岸堤防(下恵土側堤防)が、左岸堤防(広見側堤防)よりも高くなった経緯についての説明と、今後の対策についてお尋ねいたします。
建設部長(抜粋)
続きまして、5番目の質問でございます。可児川の右岸堤防のことでございますが、右岸堤防が左岸堤防よりも高くなった経緯について御説明をいたします。
可児駅東土地区画整理事業により、可児川の右岸堤防が左岸堤防より高くなっているとの御質問でございますが、これは昭和63年度から岐阜県において実施されましたふるさと川の整備事業におきまして改修されたものでございまして、区画整理事業の中で改修した事業ではございません。この可児川の右岸堤防が左岸堤防よりも高くなっている経緯でございますが、事業主体であります岐阜県可茂土木事務所によりますと、ふるさと川の整備事業におきまして、蛍橋の上流から広見橋までの右岸側の方は用地買収を伴わない形で実施しまして、左岸側の方につきましては、用地買収を伴う形で実施しております。右岸側につきましては、現況の堤防の高さ、あるいは現況の堤防を活用しながら行うという形の中で、既存のものが多くあったということの中から、同じような形で整備をしたものでございます。左岸側につきましては、堤防を用地買収いたしまして拡幅しておりますので、河川の計画断面によりその整備をしております。左岸側の中でも、一部旧堤防を活用しながらやっておりますところは高いままの状態で堤防がなっている状況でございます。
また、右岸側よりも左岸側が低いという形の中での対策でございますが、先ほど申し上げましたように、可児川の河川改修をいたしました河川の整備計画の定規断面には、現在の低いところの高さで断面が決まって整備がされておりますので、再改修とか、あるいはそれに対するかさ上げをするということは考えていないということでございます。
以下再質問
川上
まず1点目、堤防の件でございますけれども、昨今、ゲリラ豪雨ですとか、いろいろ水害にかかわる部分のところが、従来よりも想像を絶するような雨が降って、多量の水が流れたりということがあるわけですけれども、そういった場合でも、今の現状、説明にありました、かさ上げが定規断面の位置で、たとえ右岸側が高くなっていても左岸側へ水があふれるということはないというふうにとらえてよろしいですか。
◯建設部長 1級河川の可児川の河川改修の計画は、50年確率という確率で整備が進められております。その河川改修の計画に基づきまして堤防が下流から順次できてきておりますので、経済的なことを踏まえまして、既設の堤防を活用した方がいいという観点で高くなっているだけでございますので、基本的にそこの部分が低くても影響は出ないというふうに考えておりますし、実質的にそれをオーバーするものが来れば、基本的な50年確率を超える水が市内全域に流れるということになりますので、いろいろな形で大きな災害につながっていくというふうに思っております。ですので、基本的な形としては、影響はないというふうに考えています。
◯5番(川上文浩君) 50年確率ということは、50年に一遍起こるのか起こらないのか、どちらですか
◯建設部長 基本的に河川の雨量を計算するに当たりまして、その安全性の中で、過去の最大雨量を集積いたしまして、そこの中で確率を掛けた中でやっておりまして、50年間超えたらそれは起きるのかというような話になりますと、具体的な形だけで、確率的な問題の表現でありますので、例えば木曽川でいきますと100年確率か200年確率かという確率の問題の中での表現ですので、基本的な形でいきますと、過去に起こった大きな災害に対する水に関してはクリアできる形の断面を確保しているということでございます
5番(川上文浩君) やはり農業もちょっと減ってきているということで、可児川の水量もふえてきているわけですけれども、50年確率と言われれば、昭和32年に左岸側が一度堤防からあふれているというように私は記憶をしておりますけれども、そういった部分でも心配ないというふうにとらえてよろしいわけですね。
◯建設部長 現在、岐阜県が進めております河川改修計画の上での安全性という形では、担保されているという形でございます。
◯5番(川上文浩君) 計算上は安全性が担保されているということですけれども、実際に50年前に一度切れているというのが現実でございますし、そういった確率でいくと、最近の災害の傾向を見ましても非常に不安な面があるのかなあというふうに思いますし、ちょうど今、街路線事業ということで橋もかけているところですけれども、そういった対応をされるという気持ちはないということでよろしいでしょうか。
◯建設部長 かさ上げ等につきましては、今のところ計画を持っておりません。
◯5番(川上文浩君) ちょっとしつこいようですけれども、それは安全だからないということなのか。それとも、先ほどから言われているような、県の基準には沿っているからないということなのか。安全が担保されているわけじゃありませんよね。
◯建設部長 これは、先ほど申し上げましたように、河川の整備計画に基づいて整備がなされている地区というふうに御理解いただきたいと思っております。
◯5番(川上文浩君) これ以上聞いても、多分それから進まないだろうなあと思いますので、一度また地域とも相談して、このところをどうするかということは相談していきたいと思いますが、堤防が右岸側の方が上がっているというのは事実でありますし、50年ほど前に左岸が切れているのも事実というところで、やはり地域の方々の不安は増大していますということだけ、はっきりとこの場で申し上げておきます。何らかの対応をとる必要があるのかなあと私は思っております。
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県の管理する堤防なので、市側に責任があるわけではありませんが、県の意見を代弁して建設部長が答弁してくれています。
この辺りもしっかりと調査して、県の話を聞きたいと思います。大量の土砂の撤去だけでも頭が痛いのに・・・・・
可児市も災害復興基本条例が必要ですね。
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