来週のJIAM(全国市町村アカデミー 滋賀県大津市)での研修は、自治体の予算についてで、その関連で可児市の財政事情を確認しました。
平成21年度決算は予想以上に悪化しており、財政力指数は平成20年度決算では0.97(各務原市1.01、大垣市1.00に次県内3位、県内平均0.65、市平均0.69)で県内でも比較的財政力が豊な自治体でしたが、税収の悪化により平成21年度は0.9下がり0.88程度まで落ち込む見込みとなったようです。
その大きな要因は、通常では歳入の56%を占める(年間歳入155億円程)市税収入が減少し、中でも個人市民税の大幅な減少が起因しているようです。
もともと可児市は個人所得が高い所で、その税収(個人市民税年間約60億円)が歳入の根幹です。法人市民税は約12億程度ですので、市税収入の4割を個人市民税が占めている状況です。
個人所得の減少が、市の財政に直結して大きな影響を与える状況となりました。それにより、地方交付税も20億を超える見通しですが、交付税不交付団体となった実績がある可児市では20億円という額は(平成20年度は10億2千万円)初めての経験になるのではないでしょうか。
また経常収支比率は前年度同様の数値を示し89.8(県内市11位)になる模様です。久しぶりの横ばいです。
話の中で、経常収支比率の分母に臨時財政対策債が参入される事を教えてもらいました。つまり、臨時財政対策債で借金を沢山すれば、経常収支比率は低下するという矛盾点があると言う事です。
恥ずかしながら今まで知りませんでした・・・・・算出方法を見直す必要があるようですね。
今後は、これらの状況を検証しつつ更なる行財政改革を断行しなければなりません。屋台骨が大きな可児市ではドラスティックに変わる事は難しいとは思いますが、大きな見直しの時期に来ている事は確かです。
一方議会はドラスティックに変わることが可能です。要は議員のそれぞれの資質とやる気次第です。
議会の「リフォーム!」私にとっての最優先課題です。
PS.最近夜の会合が突然入ることしばしば、ブログの更新が早朝になる事が多くなりました。
決して密室で「越後屋〜 おぬしも悪よの〜っ」と密談しているわけではありませんのであしからず。
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